子どもの「金融教育」 まだ始めてないんですか?

近年、子どもの「金融教育」の必要性が叫ばれるようになってきましたが、みなさんご存じですか?「金融教育」とはその名の通り「お金に関する教育」のことです。「お金教育」「マネー教育」や「金銭教育」などとも呼ばれてます。では、なぜ、子ども達への「金融教育」が必要なのでしょうか。今日は、わかりやすく初歩的なお話から進めていこうと思います。
目次
- そもそも、金融教育の必要な「子ども」って、何歳?
- なぜ子どもへの「金融教育」が必要なのか?
- 金融教育を受けた子ども
- 金融教育を受けなかった子ども
- 金融教育で学べる事
- お金の大切さ
- 我慢する力・計画性
- お金の種類、数の概念
- まとめ
そもそも、金融教育の必要な「子ども」って、何歳?
前述で「子どもの金融教育」と言いましたが、その「子ども」の範囲は何歳からだと思われますか?
しっかり計算ができるようになった小学校中学年から?
それとも、しっかりしてきた中学生から?
バイトができるような高校生から?
いいえ、全部違います。
「金融教育」の指す「子ども」には、
未就学児や小学校低学年の子ども達まで含まれます。
え?そんな子ども達に「金融教育」なんて本当に必要なの?
お金の計算できないけど…
そう思われる親御さんは少なくないはずです。
しかし、未就学児や小学校低学年のころから「金融教育」を行う必要があるのです。
お金で物が買えることを理解した時点で、金融教育は始めていいとも言われています。
では、なぜ、そんな小さな子ども達から金融教育が必要なのでしょうか。
なぜ子どもへの「金融教育」が必要なのか?
その理由はズバリ
「金融教育を受けた子どもと受けなかった子どもでは、その後の人生に差が生じるから」
です。
これは研究結果も出ている、まぎれもない事実なのです。
では、どのような違いが出てくるのでしょうか。
金融教育を受けた子ども
・お金の価値や使い方を理解できる
・自分の欲求をコントロールできる
金融教育を受けなかった子ども
・自分の欲求を我慢できず、いつもおねだりしてくる
・節約(貯金)することばかりを考え、趣味や遊びにお金を使うことができない
では、自分の子どもはどのように育って欲しいと感じますか?
……そうですよね。
それが、今、あなたがとるべき行動の答えなのです。
金融教育で学べる事
では、金融教育を通して、子ども達はどんなことが学べるのでしょうか。具体的にみていきましょう。
お金の大切さ
お金は無限にあるものでしょうか。好きなもの、欲しいものを次々買っていたらどうなるでしょうか。
私達大人は考えなくても答えがわかります。しかし、親に際限なくおこづかいをねだって育った子どもはどうでしょうか。
お金は、物を買うときに必要なものです。使えば無くなります。1円でも足りなければ、物は買えません。
反対に、お金は働くことによって得られます。そして、貯めれば高価なものが買えます。
このように、私たちの生活は収入と支出の中で成り立っています。
この関係を理解するためには、幼いころからの金融教育が必要になってきます。
この関係が理解できた子どもたちは、お金の大切さを理解し、
正しいお金の使い方や金銭感覚を養うことができるのです。
我慢する力・計画性
金融教育を通して子ども達は「我慢する力」「計画性」を身につけることができます。
金銭教育と聞くと、「投資や金融の知識を教えること」だと誤解する人が多いですが、本当に必要な金銭教育は、
「自分の欲望をコントロールする能力を養うこと」
と言われています。
この能力をすぐに身につけることができないので、幼少期から習慣づける必要があるのです。
子どもにとって、お菓子やジュース、おもちゃはいつ見てもきらきら輝いて欲しいもの。
子どものおねだりの度に親が買い与えていたら、いつまでも我慢する力は身につきませんよね。
しかし、「金融教育」の一環として「おこづかい」をもらい、その中で計画を立ててお金を使うことを経験すれば、
「必要な物が全て欲しいときに手に入るものでは無い」
ということを学ぶこともできます。
このように、自然と「我慢する力」と「計画性」を身につけることができます。
お金の種類、数の概念
金融教育では、お金には数種類の硬貨と紙幣があることを知ることもできます。
同じ金額でも、紙幣と硬貨の組み合わせによって、何通りものもの表し方があることが学べます。
例えば100円は、10円10枚、50円1枚と10円5枚、50円2枚、など、様々な表し方があります。
また、40円のものを買うのに100円支払えば、お釣りは60円です。
そして、10円6枚でも、10円1枚と50円1枚でも60円です。
金融教育は、お金そのものについてだけでなく、このような数や計算の概念も理解できる絶好の機会なのです。
まとめ
今回はまず、簡単な金融教育の導入として
・金融教育を始める年齢
・なぜ子どもへの「金融教育」が必要なのか
・金融教育で何が学べるのか
を話してきました。
次回は、実際にどのように金融教育を取り入れていけばよいのか、
具体的にお話ししていこうと思います。